自立生活センターとは
1970年代にカルフォルニア州バークレーに世界で初めての自立生活センターが設立されました。
長年、多くの障害者は、家族や施設のもとで保護され管理される存在で、何時に起きて何を食べて、一日どんな風に過ごして、何時に寝るのかを他人に決められてしまう生活を余儀なくなれていました。
しかし、障害のありなしに関わらず、誰もが「自分らしく」生きることを望んでいます。
「自立生活」とは狭い意味では「家族などから経済的に独立していること」と言われますが、もっと大事なことは、どう自分らしく生きるかを自分で考え、自分で選択し、自分で決めて、その結果に責任をもつことです。
障害者の自立生活を可能にするために、まずは『生きるための力』を補うことが必要です。
また障害者が地域で生活するためには、障害のある人もない人も分け隔てることなく、共に学び・働き・暮らせる社会が不可欠です。これこそがノーマランゼーションの実現につながります。こうしたサポートや思いを社会へ働きかけて、自立生活を支援するところが「自立生活センター」です。
自立生活センターに出逢って・・・。 髙橋 美香 |
私が自立生活センターに出逢ったのは高校2年生の夏。
兵庫県西宮市にある自立生活センター主催で行われた「障害者甲子園」に参加をしたこと、そしてさいたま市にある自立生活センターを知ったことがきっかけです。
それまで私は、「障害のあることで両親にも周りの人にも迷惑をかけているのだから、やりたいことや夢を語ってはいけない。」と思っていました。
そして着たい洋服があっても、親や先生が介助をしやすいように親が決めた洋服を着ていました。
そんな生活が嫌で嫌で・・・。
「なぜ私は障害のある身体で生まれてきたのだろう・・・。」と思っていました。
でも、障害者甲子園でたくさんの仲間に出逢った。そしてなにより
西宮・さいたま市の自立生活センターにいた障害のある先輩たちに出逢い、私の世界は変わりました!!
先輩たちは私に
「やりたいことをやっていい!!なりたい自分になれるよ!!ありのままでいいんだよ!」と言ってくれた。
本当に嬉しかった。
その言葉は私に希望と未来を見せてくれた。
だから私も障害のある仲間の力になりたいと思った。
障害のある仲間が生まれてきてよかったと思えるようなサポートができたらいいなぁ☆
障害者甲子園とは
全国の障害のある高校生が兵庫県西宮市に行き、地元阪神の障害のない高校生と3泊4日寝起きを共にし、互いの間にある壁をぶち壊すことと、未来の障害者リーダーを育てることを目的に開催していました。
期間中は観光をしたり、テーマに沿って意見交換を行い、話し合ったことをまとめ総理官邸へ提出しに行きました。
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